保険って見直しした方がトクなんですか?

先日保険の見直しをご希望のご夫婦とお話しさせていただきました。

過去にも他の保険外交員から保険の見直しをおススメされていたようですが、よく分からないからとりあえずそのままにしておいたとのことでした。

今回は保険の見直しを行う上で、コツや注意点をお話ししたいと思います。

 

生命保険の見直しのポイント

生命保険は保険がかかっている方が死亡してしまった場合に、受取人に対して保険金を支払うものです。

生命保険の保険料(掛金)は生命表をもとに算出されます。

つまり昨今、ドンドン平均寿命が延びています。

平均寿命が延びれば、そのぶん人は死ななくなります。(理解しやすくするため、あえてストレートな表現をします。)

人が死ななくなるということは、保険会社としては死亡保険金を払う確率が減るということになります。

支払いの確率が減れば、そのぶん顧客から今までよりも保険料をもらわなくてもやっていけるため、保険料は安く設定できます。

このような流れで死亡保険金の保険料が安くなる場合があります。

ただし、これは掛け捨ての保険だけと考えた方が良いでしょう。

 

お宝保険を変えないようにしよう

生命保険には大きく分けて「定期」「養老」「終身」の3つに分類されます。

そのうち、定期保険が掛け捨て、養老保険と終身保険が貯蓄性の保険になります。

(余談ですが、以前よりだいぶ少なくなってきましたが、終身保険と記載されながら中身はほとんど掛け捨ての定期保険が特約で付いているという内容のものに加入している方がホント多かったです・・・。)

純粋な養老保険や終身保険は昔の方がはるかに予定利率が高く、今現在同じ利率のものへ絶対に加入することができません。

なぜなら日本はバブルが弾け、ドンドン予定利率が下がってきたからです。

 

※予定利率とは ❝生命保険会社が契約者から受け取る保険料を運用する際に、あらかじめ目標として設定する利率。通常、保険商品は予定利率から想定される運用利回りを前提に設計される。❞ (大辞林第三版より抜粋)

 

運用が昔よりできなくなれば、保険会社としては予定利率を下げることになります。(世の中の運用状況が悪化すると、金融庁が標準利率を下げるので追従することになります。)

運用の見込みが下がれば、保険会社としてはお客さまから今までより多く保険料をいただかなくてはなりません。

平成元年あたりには予定利率が6%ほどありました。俗に言う「お宝保険」です。

お客様にとっては最高の保険です。ただ、言い換えると保険会社側からすると「スーパーお荷物な保険」です。なぜならこんなに低金利の時代なのに高利率を保障しなければならないからです。

 

「新しくいい保険が出ました~」という言葉に惑わされず、提案書をじっくりと確認してみてください。

 

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