これで投資は怖くない?~時間を味方につけよう~

前回投資はリスク分散することで怖くなくなることをお伝えしました。
今回はその具体的な方法をお伝えいたします。
あくまでも個人的な見解を述べるだけですのでご了承ください。
 

誰も底値なんてわからない

 
投資をする場合、一気にお金を投入してしまう方がいらっしゃいます。
金融機関からオススメされて、定期預金や退職金を何千万円なんて一括で購入されている方もいらっしゃいます・・・。
 
まあ、一括購入してもらえれば、金融機関は一気に手数料が入りますからね(笑)
 
このようなケースでの購入は、ホントにその時に値下がりしているケースでは効果を発揮します。
 
ただ当たり前の話ですが、誰もここが底値だなんて、その時はわかりません。
なので、一括購入する投資はハイリスクハイリターンになってしまうかもしれません。
 

時間を味方につける

 
一括投資は自分なりに確証があるときはやってもいいかもしれない。ただし、もちろん自己責任ですけどね。
 
それよりも何回にも分けてコツコツ投資した方がリスクは減ります。
 
ドルコスト平均法というものがあります。
例えば毎月1万円を投資するとして、今月1,000円の商品ですと10口購入することができます。それが翌月は2,000円だと5口、その翌月500円だと20口購入できるというやり方です。
 
投資商品の価格は常に変動しますが、このような購入をすれば以下の図のようになります。例として以下のような価格変動の場合、
 
1月 1,000円 10口
2月 2,000円  5口
3月     500円 20口
4月 1,000円 10口
5月 2,000円  5口
6月     500円 20口
 
このようになり、合計で投資商品は70口となります。
1,000円の時に同じ金額を一括購入していたら60口となりますので、このようにリスクは減らしながら口数を増やすことができたりします。
 
このような例どおりにすべてならないケースもありますが、リスクは減らすことはできます。
 
また、「500円の時に6万円分買えばいいんじゃないですか?」という意見もあるかもしれませんが、1,000円時に500円になるという確証は誰も持つことはできませんし、逆に2,000円で6万円分買ってしまう可能性もあるわけです。
 

時間の分散の注意点とまとめ

 
時間の分散をすれば、ある程度リスクを減らすという効果があることは分かっていただけたかと思います。
 
ただ、注意点があります。
 
1つ目は、ある程度長期で購入することが必要です。
できれば年単位で5~10年はやらないと意味がないかなと個人的には思っています。
 
2つ目は最終的に上がっていくものに投資することが必要です。
時間の分散をしても、潰れるような投資先を購入しても意味がありません。将来価値のあるものに投資することが必要です。
それがまた難しいという意見がありますが、そのような場合、個別の銘柄を買うより広く浅く投資できる商品がいいかもしれませんね。そして、経済成長していくだろうなという地域、国に投資するなど考えるといいかなと思います。
 
最後に、リスクのない投資はないと思います。
たまにローリスクでハイリターンな投資があれば教えてくださいと言われたりしますが、そんなムシのいい話なんてないと思います。そのような方は預金していればいいと思います。
くれぐれも投資は自己責任でお願いいたします。

投資って怖いもの?

投資ですか・・・

よくわからなくて怖いです・・・

大丈夫なんですか・・・

 

投資は怖いものといわれる要因

投資をやってますか?と聞くと、さきほどのような答えが数多く返ってきます。

投資経験のない方に質問すると、だいたいこのような回答を今までに何回も聞いてきました。

 

このような答えをする原因として考えられるのは、

  1. 親からの教育、刷り込み
  2. 投資に失敗した特集報道

などではないかと考えます。

1.親からの教育、刷り込みですが、バブル崩壊を経験した親世代が大損したことが経験談として伝えられています。

日経平均はバブル時に38,915円の最高値を付けました。しかし、翌年には23,000円代に下がり、高値で買った方は多くの損を出してしまいました。このような状況を経験し、手痛い失敗をした方は「無難に銀行に預金しておけ!」という意見を言うのも仕方ありません。

 

2.投資で失敗した特集報道ですが、投資で失敗して無一文になってしまった方の特集が流れることがあります。

特集はインパクトがないと視聴率が取れないかと思いますので、かなり刺激の強い内容が多いと思います。しかし、普通に株式投資を自分が無理のない範囲で行えば、破産をすることはありえません。このような事例は株の信用取引や、FXでのレバレッジ取引などでハイリスクハイリターンを狙って、ハイリスクにはまってしまった場合です。

 

投資と投機

俗に言われる投資は、実際のところ投機であることが多いです。

(一社)全国銀行協会様のホームページから投資と投機の違いを引用いたします。

  • 投資は将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じること。
  • 投機とは相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引。

つまり、短期的に上がった下がったと一喜一憂する行為や、ちょっと上がったから売ったなどの行為は投資ではなく投機です。

投資とは書いてあるように株であればその企業の本質を見抜き、将来成長をしていくだろうと思った場合、長期的目線で株を購入し持ち続けることです。売る時は自分が予想したように成長しないかなと思った時ではないでしょうか。

 

お金に働いてもらう時代に

日本は少子高齢化や経済停滞の影響もあり、財政収支がかなり良くありません。それを改善するためには、国としては税収を増やし、社会保障などの支出を減らすことをします。

つまり私たちは同じ年収を稼いだとしても、増税や社会保障料の値上げにより、手取りはドンドン減っていくことになります。減税や社会保障の値下げは現状では期待できません。そうなると頼れるのは自分です。

投資は決して怖いものではありません。また、投資のリスクは分散させることで抑えることができます。分散の方法は様々ありますので、またおいおいコメントしていきたいと思います。

ビットコインは詐欺なのか?

みなさん、こんちには。

FP(ファイナンシャルプランナー)前原恵介です。

今回は、ここ最近激しい値動きを見せているビットコインのお話しです。

 

ビットコインを詐欺だと発言したJPモルガンのCEO

 

9月13日のブルームバーグの記事では以下のようなコメントが掲載されました。

米銀JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)は12日、同行のトレーダーが仮想通貨ビットコインの取引を行ったとしたら解雇すると言明した。

ダイモンCEOはニューヨークでの投資家会議で、ビットコインは「良い終わり方はしないだろう」と述べ、バブルがはじけると予言。「これは詐欺」であり、最古のバブルと言われる17世紀オランダの「チューリップ球根より悪い」と指摘した。

 

ビットコインは詐欺であり、取引を行ったら解雇する・・・。

ずいぶん過激な発言だなと思います。

裏を返せば、金融機関はそれだけビットコインを脅威に感じていると思いました。

 

ポジショントークには要注意!!

 

このJPモルガンCEOのコメントと中国による取引所停止のニュースを受け、週末のビットコイン市場は一時30万円を割り込み、翌日急反発するなどの激しい乱高下を見せました。

私見としてですが、このJPモルガンCEOのコメントは明らかなポジショントークだと思います。※ポジショントークとは (コトバンクより)

銀行サイドからすると、ビットコインのような仮想通貨は都合の悪い部分が多くあります。

どのような都合の悪い部分があるかというと、ビットコインの特長として、

  • 送金の簡単さ・・・ビットコインはスマホがあれば、送金は簡単にできる。故に銀行に送金を依頼しなくても良い。
  • 送金時間の短さ・・・送金にかかる時間は数秒。銀行のように時間外は翌日ということはない。海外送金みたいに何日後でないと確認できないということもない。
  • 送金手数料の安さ・・・手数料が銀行と比べ、格段に安い。為替手数料もかからないので、海外送金時の何万円という手数料を払う必要がない。

 

ビットコインのような仮想通貨が今以上に浸透していくと、銀行業務の仕事を奪っていくだろうと感じています。

なので、詐欺だというような発言をして、勢力を弱めたいのではと思いました。

 

詐欺かどうかは、みんなが決めること

 

日本では現在、日本円を使用して買い物ができます。

みんなが日本円に価値があると思っているから、日本円と物を交換できる、つまり買い物ができるわけです。

でも、実際1万円の原価って、23円くらいです。

23円で作られた1万円札を、みんなが1万円の価値があると思っているから1万円としての効力を発揮します。

ビットコインも同様に、みんなが便利だ!信用できる!価値がある!と思えば、買い物にも使えるようになるということです。

実際に日本でも銀座のお寿司屋さんやビックカメラでは、すでに買い物ができるようになっています。

世界中で今、ドンドン広がりを見せています。

詐欺かどうかはみんなが決めること。

今後の動きに注意深く見守っていきたいと思います。

 

banner