年末調整と保険会社からの書類整理

みなさん、こんにちわ(^^)/

 

CFP®の前原です。

 

年末調整の書類提出時期になりましたね。

 

先日保険に加入していただいているお客様から、書類の書き方でご相談があり行ってきました。

 

今回はそのことを書きたいと思います。

 

年末調整のやり方が変わってきた?

 

お客様から連絡があり、

 

「年末調整の書き方がわからないから教えてほしい。」

 

と電話がありました。

 

例年そのような電話は無いお客様だったので不思議に思ったのですが、生命保険料控除のことを再確認したいのかなと思いました。

 

しかし、行ってみてビックリ!最近では年末調整の書類を会社の総務などに提出ではなく、外部機関に委任してるんですね。

 

封筒の中身を見ると、保険料控除のほかに配偶者控除や住宅ローン控除などの書類も入っており、見本を参考に記入して送るとのこと。

 

自分の正直な感想としては、「控除のことを知らないサラリーマンの人たち、書類だけ送られてきてもどうしよう??? ってなっちゃうよなあ・・・」と思いました。

 

そのお客様に会社の同僚の人たちは、どんな反応してるのか聞いてみたところ、やはりどうしていいのか、みんな困っているそうでした・・・。

 

身近にアドバイスできる人がいればいいけど・・・

 

以前も記載したかもしれませんが、日本は金融教育をほとんど受けずに社会人になります。

 

所得税などの税金や控除の仕組みなどは、社会人になって、その状況が来て初めて知ることがほとんどです。

 

年末調整の書類は知っている人からすると、文字読んで該当する数字を入れていくだけなのですが、知らない人からすると、知らない新たなことをやるのはすごくエネルギーがいります。

 

今後、今回のような相談も増えてくるかもしれないと思いました。

 

税理士法に抵触しない範囲でお客様のお役に立とうと思っています。

 

ついでにいろんな書類を断捨離!

 

年末調整の書類の記入が一通り終わったところで、お客様から

 

「前原さん。いろいろ保険会社からハガキや封筒が届くんですけど、どれを残してどれを捨てたらいいのかわからないので見てもらっていいですか?」

 

とご依頼がありましたので、山積みになっているハガキや封筒を片っ端から確認していきました。

 

これらの書類ですが、ハッキリ言ってほとんど保管しておく必要のないものです。

 

ただ、受取人を変更した通知などは、保険証券と一緒に保管してくださいと書かれていたりしますので、その場合は捨てずに証券と一緒に保管します。

 

お客様にハガキや封筒の内容を1つ1つ説明し、確認していきました。

 

断捨離ってスッキリした気持ちになりますね(≧▽≦)

 

※写真:証券をまとめたファイル、断捨離したハガキや封筒、年末調整の書類

生命保険の払込免除はどれも一緒ではないって知ってますか?

生命保険の払込免除とは?

 

生命保険、医療保険には払込免除という特約があります。

これは、ガンなどの重たい病気になってしまったとき、それ以降の保険料の支払いが免除される特約です。

例えば、一生涯を保障する終身型タイプで、保険料の支払いも一生涯支払する終身払で契約していた場合、その契約の最中に重たいガンなど払込免除の要件に該当したら、保険料の支払いはそれ以降支払い不要になりますが、保障は変わらず終身で保障してくれます。

 

その特約がここ数年、変化してきています。

 

あなたの払込免除特約はどっち?

 

一昔前の払込免除特約は、

  • ガン(上皮内ガン、皮膚ガンを除く)
  • 急性心筋梗塞
  • 脳卒中

という内容でした。

さらに、急性心筋梗塞や脳卒中は「60日の~」という要件がありました。

 

現在の払込免除特約には、

  • ガン(上皮内ガン、皮膚ガンを除く)
  • 心疾患
  • 脳血管疾患

という内容に変化してきています。

心疾患に急性心筋梗塞も含まれ、脳血管疾患に脳卒中も含まれます。

したがって、一昔前の払込免除と比べ、現在の払込免除は該当する確率上がっております。一例として、狭心症は心疾患ですが、急性心筋梗塞が要件となっている払込免除特約では該当となりません。

 

新しい払込免除にも違いがある

 

新しくなった払込免除にも各社該当要件に違いがあります。

例えば、A社の場合、心疾患・脳血管疾患で所定の手術もしくは20日以上の継続入院が要件となっています。

しかし、B社の場合、心疾患・脳血管疾患で入院した場合が要件となっています。この場合、入院すれば該当するということですので、1日でも心疾患・脳血管疾患で入院したら払込免除になるということになります。

 

このように各社によって保険の内容は異なってきます。表面上、払込免除特約と書かれていても、細かい内容は違ってきます。このようなことが、「保険ってわかりにくい・・・」と言われるところだと思います。

 

今まで払込免除に該当したお客様の手続きにも携わらせていただきましたが、一昔前の払込免除では非該当だった事例もあります。なってから後悔しないよう、一度保険証券を確認してみた方がいいかもしれませんね。

臨時休業のおしらせ

【2019年6月1日~6月8日を臨時休業とさせていただきます。】

 

6月2日より洋上研修船とうかい号に乗船いたします。

(とうかい号のサイトはこちら↓)

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船内で研修を受けてレベルアップして戻ってきたいと思います。

ですのでこの期間は臨時休業とさせていただきます。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

CFP®資格を更新しました

私はファイナンシャルプランナーとして活動しておりますが、この度CFP®の資格を更新いたしました。

「CFP®とは何?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、今回はファイナンシャルプランナーの資格について書きたいと思います。これからFPを受けてみようかなという方にも参考にしていただけたらと思います。

 

ファイナンシャルプランナーの資格とは?

 

ファイナンシャルプランナーは6つの科目で構成されております。

「金融資産運用設計」「不動産」「ライフプランニング」「保険」「タックプランニング」「相続・事業承継」

 

そして、ファイナンシャル・プランニング技能士という国家資格があります。この国家資格は1級、2級、3級があります。

3級はホントに基礎的な部分になります。ただ、何でも当てはまると思いますが、基礎が大事だと思います。私の場合は実務経験が2年以上あったので、3級をパスして2級から受験しましたが、最初かなり苦労しました。基礎をおろそかにしてはいけないとつくづく感じたものです。

 

次に2級ですが、3級は2択なのに2級になるといきなり4択になり、合格率もガクンと下がります。

<参考>https://www.jafp.or.jp/exam/syutoku/

金融機関の営業マンと名刺交換すると、よく2級FPが記載されております。話によると、社内で2級までは取得するように言われているみたいです。

 

そして、1級ですが私は今回更新したCFP®資格を取得してから受験しましたので、学科試験は免除となり、実技試験のみを受験しました。正直言ってCFP®の試験の後の1級はとても簡単に感じてしまいました。

 

CFP®への道はキビシかった・・・

 

2級FPを取得して一定の要件を満たすと、AFPという資格をもらえます。AFPは2年ごとの更新制で、2年間で15単位を取得すれば更新することができます。また、AFPになるとCFP®の受験資格がもらえます。

 

CFP®の試験は1科目ずつ行われます。国家資格の学科試験は6科目で60問なので1科目あたり10問ですが、CFP®は1科目あたり50問出題されます。なので、一気にそれぞれの科目の知識の深掘りが要求されます。

また、CFP®は苦手科目を作ることができません。例えば6科目60問の試験であれば、合格ラインは60%なので36問正解すればいいわけですが、そうすると得意科目を100%正解すれば、苦手科目は20%の正解率でも合格できます。しかし、CFP®は1科目ずつの試験で合否が出ます。合計6科目すべて合格する必要があります。

 

国家資格とCFP®はどう違うのか?

 

国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士は一度合格すると、後から何かをやる必要はありません。

しかし、CFP®やAFPは継続教育を受けて単位を取得しないと資格を更新することができません。CFP®は2年間で30単位を取得することが必要です。

私の見解としては、継続教育を行っていく必要はあると思います。なぜなら税制などは毎年変わるからです。取りっぱなしの資格では、変化に対応できません。そのようなことから、FP業界の中ではCFP®の方が評価されていると言われています。

またCFP®は国際ライセンス資格になります。実際に資格を継続すると英語の証明書が送られてきます。

 

CFP®として伝えたいこと

 

FP資格には、人生に欠かすことのできない知識が揃っており、非常に実務に役立つ資格で、実際に自分の生活にもこの知識が大いに役立っていることは言うまでもありません。

国家も日本の財政はドンドン厳しくなるから、各自でライフプランを計画することは必要だと発信しています。実際に厳しいから増税や社会保険料の負担増が行われています。そのような時代を我々はこれから生き抜いていくことになります。生き抜いていくために、FPの知識は絶対にあった方がいいと思います。

セミナーでも受講者の方にお話ししていますが、FPの勉強ができる時間があるならやった方が絶対いいですよとお話ししています。ただ、みんな日々忙しくてなかなか時間取れないと思います。そのような時間がなくてどうしようと思っている方々のお役に立てるよう、これからも継続的に教育を受けていきたいと思います。

 

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コインチェック仮想通貨XEM580億円の被害に思うこと

26日の金曜日、仮想通貨業界に激震が走りました。

コインチェック社から仮想通貨XEMが盗まれてしまった・・・。

この件に関して、あくまで私見のレベルのものを述べたいと思います。

 

仮想通貨とハッキング

仮想通貨とは日本円のようにお札や硬貨があるわけでなく、あくまでバーチャルの通貨となります。(最近ではビットコインのレプリカが売られており、それを全く知らない人に高く売りつけるなんていう詐欺があるみたいですが・・・)

なので、セキュリティーが弱いとハッカーの標的にされてしまい、仮想通貨は盗まれてしまう可能性があります。

最近でも韓国の取引所でハッキングにより億単位の資産が盗まれており、それが原因で倒産しています。

日本でもマウントゴックス社が2014年2月に問題を起こしており、この事件でビットコインを知った日本人は多いと思います。(この事件は社長の横領と後で発覚)

そして、今回の事件は史上最大の被害額である約580億円分の事件となってしまいました。

 

コインチェック社とは

コインチェック社は簡単にユーザー登録ができ、スマホアプリも使いやすくて見やすく、株やFXをやったことのない初心者でも気軽にできるのがウリです。仮想通貨の取扱数も日本の取引所では1.2を争うラインナップが揃っています。

最近では出川哲郎さんのCMがよく流れており、ビットフライヤー社とともに世間に仮想通貨(ビットコイン)を認知させていました。

しかし、今回のハッキング被害の結果を見ると、私個人の意見としてはガッカリです。管理が甘すぎます。

実際にネム財団の副代表のJeff氏は、

❝技術的にはコールドウォレット(インターネットから切り離した運用)とマルチシグ(複数の秘密鍵を使う)があれば防げた可能性が高い❞

と述べています。

 

今後の対応に期待するしかない

出来事は起きてしまった以上、その事実を受け入れるしかありません。

過去を変えることはできません。

今回私が改めて思ったことは、

  • リスクは分散させること
  • 物事に絶対はない
  • 投資資金はあくまで無くなってもいい範囲でやる

資産運用でごく基本的なことですが、これらを改めて感じました。

マウントゴックスにしてもコインチェックでも、仮想通貨そのものに問題があったわけではなく、あくまで取引所の失態によるものです。実際にマウントゴックスの事件があったときよりビットコインは数十倍になっています。

で、あるならばリスク分散のために取引所を複数持つことや、ハードウォレットで保管する必要があるということを改めて感じました。

今回の事件に関しては、ネム財団が追跡をしていくとのことですので、その組織力に期待し、多くの方の資金を守っていただきたいと思います。

そして、コインチェック社が現金補償をすると表明しました。

ただ、今現在まだ取引ができない状況ですので、取引が再開されて初めて一安心できると思います。

最後に、今回はあくまで私見を述べさせていただきました。独断と偏見があるかもしれませんがご承知ください。また、投資はあくまで自己責任でお願いします。

画期的な自動車保険

ずいぶん久しぶりの投稿となります。

ブログはこちらのページに移動しました。

また定期的に書いていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

 

自動車保険業界への一石を投じた保険会社

 

前回の話で、自動車保険がホントに使いにくくなったということを書きました。

事故有係数という、厄介なものができてから、大きな損害を出さない限り自動車保険を使うことを考えられません。

事故して自動車保険を使用すると、車種や等級にもよりますが、保険料が1.6~2倍になってしまうイメージがあります。

 

何のための保険なのか!?

 

保険会社も人員削減などを行い、いろいろ経費削減をしているかと思いますが、契約者サイドからすると、あまりにもの改悪は納得できるものではありません。

しかし、そこを逆手に取り、強烈な自動車保険を開発した会社があります。

 

この自動車保険は絶対お得なんじゃない?

 

その会社は 、

「事故を起こしても自動車保険が使えないのは、お客様のためではない!」

ということで、事故を起こしても使いやすい保険を開発しました。

 

【その保険の特長】

  • 最長7年契約ができる。(年払い、月払い可能)
  • 契約期間中に事故などで保険使用しても料金は変わらない。
  • 期間中に1回使用しただけなら、更新後の事故有係数は適用しない。つまり大幅に高くならない。

 

早速、身内がその恩恵に与ることに・・・

 

この保険は、さらに状況次第でお得になる場合があります。

それは、ゴールド免許からブルー免許になる人です。

この保険は契約時にゴールド免許であれば、最長7年間ゴールド免許割引が使えます。

ギリギリのタイミングで契約して、5年間無違反であれば7年後の更新の時に、再びゴールド免許で契約なんてこともできます。

実際に、私の身内でゴールドからブルーになる状況ギリギリで契約し、7年間ゴールド免許割引を適用しています。

さらに、加入してから2カ月ほどで、自損事故を起こし保険を使いました・・・。

まさにこの保険を知らなかったら・・・今ごろ保険料は2倍くらいになっていたかもしれません・・・(汗)

改めて情報は大事だなと思った事柄でした。

自動車保険が使えない・・・

豊川・豊橋で活動するファイナンシャルプランナー前原恵介ですニコニコ
 
本日は自動車保険をお伝えしたいと思います。
 

 やっちゃった・・・

 
先日、私事ですがクルマのバックドアを凹ませてしまいました・・・ショボーン

 

(やっぱり焦って動いちゃダメですね・・・)
 
 
まぁ、状況をお話ししますと、自分がいつも駐車するガレージの中に、リヤカーが何故か置いてありまして、、、タラー
 しかも、バックモニターが逆光と影で全く見えない状況で、、、タラー
 
 
まぁ、すべて言い訳になってしまうんですが、バックドアが凹んでしまったということですショボーン
 

 修理代を見積ると・・・

 
自分の自動車保険は、自損事故も保険適用される補償に入っておりますので、保険を使うかどうしようか考えました。
 
ただ、保険を使うと3等級ダウンしますので、保険を使った方がいいのか? 使わない方がいいのか?「修理代」と「保険料」を比べながら考えることになります。
 
 
なので今回は、まずクルマのディーラーに行って、修理代を見積りました。
 
 
「約13万円くらいかかります。」

 

 

結構修理代かかるなぁ~ガーン

 

 

これは保険を使った方が良さそうだな、と思いました。

 

保険会社に聞いたら・・・

 
3等級下がるけど、仕方なく保険を使おうかな。
 そう思いながら、保険会社に連絡しました。
 
 
「すいません。自分の不注意でバックドアを凹ませてしまいました。保険を使った場合、保険料はどうなりますか?」
 
 
計算をしてもらったところ、
 
 
「18万円の違いが出ます。」
 
 
 
???18万円???
 そんなに変わるの~!!!びっくり
 

事故有係数というやっかいなもの

 
なぜこれほど翌年以降の保険料が変わるのか。
それは事故有係数というものが適用されるからなんです。
 
 
「事故有係数適用期間」とは、事故有係数を適用する期間(始期日時点における残り年数)をいいます。 前契約に3等級ダウン事故が生じた場合は事故件数1件につき「3年」、1等級ダウン事故が生じた場合は事故件数1件につき「1年」が加算され、「0年」を下限、「6年」を上限とします。

 

 

つまり、今回の場合は3等級ダウン事故になりますので、事故有係数期間は3年となります。

 

つまり、3年間の保険料が、保険を使うか使わないかで、3等級ダウンと3年間の事故有係数により、18万円の差が出てしまうということになります。

今回自分でこのような体験をして、改めて自動車保険が使いにくくなったなと思いました。

ただ、このようなことにならない自動車保険が実はあるんですよね・・・。ショボーン

家族などの自動車保険は、切り替えのタイミングでその自動車保険に移行したんですが、自分は保険会社との付き合い上、満期まで待って移行しようと考えてました・・・。

事故した時に使いやすい自動車保険があるって知っていながら、このようなことになってしまうなんて・・・。

その自動車保険のことは今後紹介したいと思います。ニコニコ

FPは保険を扱った方がいいの?

本日は『ガンステージⅣからの回復』は一休みして、ファイナンシャルプランナーとしてのスタンスをお伝えしたいと思います。
 
 

FPが保険を扱うということ

 
昨日、ある生命保険会社様主催のセミナーに参加してきました。
 
現在私は、生命保険、損害保険それぞれ約20社ずつ取扱いできるようにしております。
 
なので、様々な会社から情報をいただくことができます。
 
情報は日々進化しております。

 

ファイナンシャルプランナーの中には保険を取扱いしないと決めている方もいらっしゃいます。

 
しかし、私個人的な意見としては、保険のアドバイスをするなら扱うべきだと思います。
 

学問なき経験は、経験なき学問に勝る

 
 
なぜ、そう思うかというと、やはり保険会社からの情報の入り方が違います。
また、扱うことでいろいろな経験ができます。
 
『学問なき経験は、経験なき学問に勝る』
という言葉があるように、一番は実体験の経験だと思います。
 
また、本日のように保険会社様が様々なセミナーなどを企画してくれて、そこに参加することもできます。
 

このようなセミナーには積極的に参加して、知識のブラッシュアップをしていきたいと思います。

全ては頼りにしていただいてるお客様のために。

ガンステージⅣからの回復~その4~

豊川・豊橋で活動するファイナンシャルプランナー前原恵介です。
 
前回の続きを書きたいと思います。
 

  見ているこっちまで辛くなる・・・

 
手術後、抗がん剤治療と免疫療法治療が始まりました。
 
ただ、抗がん剤治療はホントにつらそうでした・・・。
 
気持ち悪くて起きていられないことも、たびたびありました。
 
あの姿を見ていると、こちらまで辛くなります。
 
仮に自分がガンにかかってしまっても、抗がん剤治療だけは、
 
 
ぜ------------------ったい
 
 
やりたくないなと、思ってしまいました・・・。
 
 
 
幸いにも抗がん剤も効き、半年で肺転移の腫瘍がニワトリのタマゴくらいの大きさから、約半分の大きさまで縮小することができました。

 

そして、手術ができるまでになったので、2014年8月、今度は肺の手術をすることになりました。

 

  抗がん剤治療は『いたちごっこ』

 

肺の手術も成功し、これで体内にあるガンは、肝臓と手術で取れない場所にあった肺の一部となりました。

 

 

ここまでは順調でした。

 

 

 

しかし、しばらくして抗がん剤の効き目に変化が起きてきました。

 

ガン細胞が抗がん剤に慣れてきて、耐性ができ、以前のように効かなくなってきたのです。

 

なので、ガン細胞にまた効くよう、抗がん剤の種類を変えて投与し始めました。

 

 

 

 

しかし、これが完全に裏目となってしまいました・・・。

 

 

 

※抗がん剤とガンはいたちごっこになると言われています。

ガン細胞が抗がん剤に耐性を持ち始めるので、抗がん剤が効かなくなってくるとガン細胞に効くように種類を変えます。しかし、またしばらくすると、その抗がん剤に耐性を持つようにガン細胞は変異していくようです。その間、正常な細胞はドンドン傷んでいくようです。

 

 

生きるための治療のはずなのに・・・

 
抗がん剤の種類を変えてから、ハッキリ言ってメリットより、デメリットの方が明らかに大きかったと思います。
 
抗がん剤をやっているのに、体の中に新たにガンが発生してきました。
 
そして、副作用はさらにひどくなり、顔色はとても悪く、げっそりしたように見えました。
気持ち悪くて寝てばかりで、食事もまともに取れません。
 
 
『抗がん剤をやる意味って、あるのかなぁ?』
 
 
元気のない父を見て、私は思いました。
 
これでは正常細胞がドンドン傷んでいって、結局体力がなくなって死んじゃうんじゃないか?
生きるための治療のはずなのに、こんなことしていては本末転倒だ!
 
 
そして、私は父と話し合い、ある決断をすることになりました。
 
 
〜次回に続きます〜

ガンステージⅣからの回復~その3~

豊川・豊橋で活動するファイナンシャルプランナー前原恵介です。
 
前回の続きを書きたいと思います。
 

 

 第4のガン治療?

 
私が父に提案したもの、それは、免疫療法の
 
 
『樹状細胞ワクチン療法』
 
 
です。
 
 
”病は気から”という言葉がありますが、人間ストレスがかかってくると、免疫力が低下するそうです。
 
そして、免疫力が低下すると、ガン細胞ができてしまうということを、医療セミナーで聞いたことがありました。
 
だったらもう一回免疫力を高めればいいんじゃないのか?
 
医師の方たちからすると、そんな単純なことではない!と言われるかもしれませんが、私は医師ではないので、そこはシンプルに考えました。
 
実例として、免疫療法を選択したガン患者さんが、症状が良くなったというデータも数多く見せてもらったことがあったので、私が父に治療を進める要因にもなりました。
 

 免疫療法のメリット・デメリット

 
この治療のメリットは、とにかく副作用がほとんどないことです。
 
実際、治療した父から話を聞くと、治療した日にちょっと熱が出る。それくらいです。
 
抗がん剤みたいに、髪の毛が抜ける、吐き気がひどい、手がしびれるなどといったことは皆無です。
 
なぜなら、樹状細胞ワクチン療法は、
 
”自分自身の血液から取り出した細胞を樹状細胞に育て、がんの目印をつけて、再び体内に戻すことで、ガンだけを攻撃することができる治療法”
 
だからです。※詳しくはこちら

 

 

デメリットとしては、とにかくお金がかかります。

年間200万円くらいはかかるかと思います。

 

しかも自由診療になりますので、健康保険は一切使えません。

なので、自己負担3割ではなく、10割負担になります。

また、入院などで高額になった時に適用される高額療養費もありません。

 

そして、先進医療ではないので、医療保険の先進医療特約からお金が出ることもありません。

 

【関連ページ:先進医療ですべてカバーされると思っていませんか?

 

※実際に父から年間約200万円かかっていることを聞きました。免疫療法のクリニックの先生からもお話しを聞きましたが、ワクチンを作るのに個人差があるそうで、そこで費用も変わってきます。父は元公務員で退職金があり、この治療を選択できました。

 

※私は当然このような費用は捻出できないので、自由診療の出るガン保険に入り直しました・・・。

 

 

 

 先生も知らないことはある

 
父は
 
「そんな治療があるのか!?」
 
と驚いていました。そして、
 
「一度、主治医に相談してみる」
 
と言いました。
 
私は、主治医が変に反対しなければいいけどなあと思いました。
 
中には他の治療を受けることを、快く思わない方もいらっしゃると聞いたことがあったからです。
 
ただ、主治医の先生からは、抗がん剤治療と併用するなら、こちらとしてもカルテなどをお送りするなど協力しますと、おっしゃってくださいました。
 
ただ、ビックリしたのが、
 
「こんな治療もあるんですね」
 
と主治医から言われたことです。
 
「あっ、病院の先生でも知らないんだ・・・」
 
思わず言葉に出そうになりました。
それくらい衝撃的な一言でした。
 
※良い意味で最初の主治医の方は、先生らしくない先生でした。「私も諦めていませんから」とか、素直に知らないという発言をするとか。この先生が最初の主治医で、いろいろ親身になって治療やカルテの協力をしてくれたことで治ったと思います。家族一同本当に感謝しております。

 

 

 

そして、ここからガンステージⅣと戦っていくこととなりました。
 
〜次回に続きます〜